リハビリテーション専門職の国際交流を行いました

リハビリテーション専門職の国際交流を行いました
~国立コンケン大学(タイ)・大邱保健大学(韓国)~

当院と実習協定を結んでいる熊本保健科学大学は、国際交流を目的としてタイ、韓国の大学との交流協定を結ばれています。今回、交換留学生として来日している学生が、実際の臨床現場を見学するために来院されましたので紹介いたします。

6月16日はタイの国立コンケン大学・理学療法学科の学生2名と教員1名の方が来院されました。タイの公用語はタイ語ですが、皆さん英語も堪能でしたので会話は英語でのやり取りが主になりました。(伝わらない時は通訳アプリが大いに役立ちました!)コンケン大学は理学療法学科しかなく、作業療法や言語聴覚療法のリハビリテーションに触れ、新たな発見やリハビリテーションの考え方・幅が広がったことが大変良かったと伝えてくれました。言葉は上手く伝わらなくても、私達の仕事に対する思いはタイの学生にも通じたのではないかと思います。タイの理学療法士はタイ式マッサージが必須となっており、次年度に交流出来た際にはタイ式マッサージを習い、タイの文化にも触れていきたいと思える交流でした。

当院における見学の様子(タイの学生さん)
当院における見学の様子(タイの学生さん)
 

次に7月5日には、韓国の大邱保健大学より理学療法学科2名、作業療法学科1名、言語聴覚療法学科1名と、熊本保健科学大学より通訳で1名の教員の方が来院されました。今回は教員の方に通訳していただきながらのやり取りでしたので、前回よりは会話がスムーズに進みました。見学では、当院における各病棟の役割や、リハビリ介入時の目的などを情報共有する中で、韓国における理学療法は物理療法を行うことが多く、日本の現場でよく目にする運動療法に興味を示していたのが印象的でした。また、患者様の個人的背景やどのような目的で治療を行っているのか等、熱心に質問され、これから理学療法士を目指すために懸命に取り組んでいることが伝わり、私達もよい刺激を受けました。

当院における見学の様子(韓国の学生さん)
当院における見学の様子(韓国の学生さん)
 

今回見学案内を担当したのが約10年のキャリアを積んだスタッフ達でしたので、学生さんにとっても将来目指す姿としてイメージしてもらえたのではないかと思います。当院リハビリテーション科では、今後も国内外を問わず、セラピストを目指す多くの学生が実習に来られる予定です。これからも当院リハビリテーション分野の人材育成において皆様のご理解とご協力が重要となりますので、よろしくお願い致します。

総合リハビリテーションセンター
科長 大脇秀一
理学療法士 後藤啓太

朝日野総合病院へのお問い合わせ