DMチーム(スペシャルライセンサーズ)

挨拶

糖尿病専門医加生 雅也

専門スタッフが集い、糖尿病サポートチーム(ダイアサット)として寄り添う医療を実現します

糖尿病療養指導士は糖尿病の専門知識を有し専門医のもとで療養指導を行う資格を有する者であります。当院では日本糖尿病療養指導士(CDEJ)あるいは熊本県地域糖尿病療養指導士(CDE-K)の資格を有した看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、さらに作業療法士、視能訓練士と多職種のスタッフが集まり糖尿病サポートチーム(Diabetes Support Team; DiaSuTダイアサット)として日々患者に寄り添う医療を目指しております。メンバーは職種を超えた幅広い糖尿病の知識をもって感謝の気持ちを忘れずに社会で役立てようと日々研鑽に努めております。発足から8年目の今年は理学療法士工藤周平が災害時医療チームの一員として能登半島地震の被災地に赴くなどさらに活動の場を広げております。

糖尿病班活動

講演

地域の開業医を対象とした講演会

北区糖尿病シンポジウム
「糖尿病の運動療法-習慣化できる運動の指導-」

クリニックの医師を対象にした運動療法の研修を当院の理学療法士(工藤)が担当させていただきました。
運動療法の基礎に加え、座位行動やNEAT(非運動性熱産生)など日常生活での工夫について、日々の診療や療養指導に活かせる運動療法をお伝えしました。

北部糖尿病スキルアップセミナー

北部糖尿病スキルアップセミナーでは管理栄養士(田淵)による「当院における糖尿病チームの取り組み~精神疾患のある患者への介入により改善した1症例~」を発表させていただきました。
様々な背景をもつ糖尿病患者への関わり方、療養指導について活発な意見交換が行われました。

北部糖尿病スキルアップセミナー

作業療法士(小見山)による「糖尿病療養指導における作業療法士の役割」について発表させていただきました。
糖尿病療養指導と作業療法の取り組みを進めていきます。

院外活動

能登半島地震の支援について

令和6年1月1日に発災しました令和6年能登半島地震において、お亡くなりになられた方々へ心より御冥福をお祈り申し上げます。
また被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

DiaMATとして

令和6年2月16日~18日に熊本DiaMAT(糖尿病医療支援チーム)として能登半島に行ってまいりました。地域の専門医の協力をいただき、避難所やご自宅を周りました。
医師の問診と内服指導、看護師のフットケアとともに足機能の検査や運動指導、足病変予防の指導を行いました。「食べ物や運動に気をつけていたのに、今はできない」と言われていたことが印象的でした。

理学療法士の視点から

発災から50日、避難所の統合や閉鎖が始まったり、自宅での生活に戻る人がいるなど、被災後の生活の場が変化する時期。生活の再建と同時に、運動や食事の生活習慣の再獲得が必要となる。被災者それぞれの状況に合わせた環境調整・療養指導には理学療法士としての専門性が発揮される場面であると感じました。

肥後っこスマイルサマーキャンプ

理学療法士2名がサポータとして糖尿病サマーキャンプに参加しました。
「楽しみながら学ぶ」をサポートするためにプール前後の体操を行ったりクイズを交えて運動の大切さについてお話ししました。

CDE育成

CDEK研修ファシリテーター(2023年11月)

CDEJの理学療法士2名がCEDK(熊本地域糖尿病療養指導士)の指導者講習にファシリテーターとして参加しました。
血糖測定器やインスリン注射器の取り扱いについて実演も交えてCDEKを目指す皆様に指導させていただきました。

CDEK実習

CEDK(熊本地域糖尿病療養指導士)の指導者講習に参加しました。
数多くのインスリンやGLP-1のデバイスの手順や管理方法を学びCDEKの育成に携わるスタッフとしての研鑽を積んでいます。

患者会

糖尿病患者会(2024年10月)

10月の患者会「くちなしの会」が開催されました。
本日の献立は御飯、ハヤシライス、キャベツと鮭の和え物、スクランブルエッグ、デザートでした。栄養の詳細はエネルギー:541kcal、たんぱく質:18.4g、脂質:17.1g、炭水化物:79.5g、食塩:2.3gです。
管理栄養士から食物繊維についてのお話も行いました。

今月の講義は臨床検査技師による「検尿について」でした。検尿の重要性や、検査項目、結果の解釈について詳しく説明がありました。また新しい穿刺器具についても説明がありました。ご自身に最適な器具を選んでいただく機会になれば幸いです。

糖尿病患者会(2024年9月)

9月の患者会「くちなしの会」が開催されました。
本日の献立は御飯、やわらか筑前煮、ピーマンとツナ炒め、白身魚と豆腐のふんわり天、デザートでした。栄養の詳細はエネルギー:521kcal、たんぱく質:24.6g、脂質:11.9g、炭水化物:81.9g、食塩:1.2gです。
イモ類とドライフルーツの栄養価、血糖値への影響、適量についてお話させていただきました。

今月の講義は薬剤師による「糖尿病患者さんによく見られる、足のこむら返りや痛み、痺れといった神経障害症状の原因や予防、治療について紹介しました。その後、症状の改善を目的とした漢方薬である芍薬甘草湯、疎経活血湯、牛車腎気丸の効果や服用のポイントについて詳しくお話しました。

糖尿病患者会(2024年8月)

8月の患者会「くちなしの会」が開催されました。

本日の献立は御飯、八宝菜、じゃが芋の肉味噌煮、枝豆と豆腐のふんわり天、デザートでした。栄養の詳細はエネルギー:542kcal、たんぱく質:24.9g、脂質:14.5g、炭水化物:78.1g、食塩:2.1gです。

今月の講義は臨床検査技師による「肝臓と膵臓の病気について」でした。
肝臓と膵臓の役割や病気の症状、診断方法、予防法や治療法について詳しくお話しました。特に糖尿病患者におけるこれらの臓器の重要性や検査の重要性、日常生活での注意点についても説明がありました。

糖尿病患者会(2024年7月)

7月の患者会「くちなしの会」が開催されました。

本日の献立は御飯、さわらの幽庵焼き、ひじきの炒め煮、豆サラダ、低カロリーりんごゼリーでした。栄養の詳細はエネルギー:540kcal、たんぱく質:25.7g、脂質:17.0g、食塩:1.9gです。

今月の講義は薬剤師による「熱中症と糖尿病」についてでした。
熱中症の症状や要因、予防法と対処法、糖尿病との関係などをお話しました。またこの時期に注意が必要な清涼飲料水ケトアシドーシスや脱水を起こすリスクのあるお薬についてもお話しました。

糖尿病患者会(2024年6月)

今月も恒例の糖尿病患者会「くちなしの会」が開催されました。

本日の献立は御飯、赤魚の煮付け、きくらげきんぴら、豆乳がんもの含め煮、キウイフルーツでした。エネルギー:515kcal、たんぱく質:20.7g、脂質:10.6g、食塩:1.8gです。気温と湿度も高くなってくる季節ですので、食中毒や食品の保存方法についてお伝えしました。

今月は年に1度の体力測定も行いました。歩くスピードやバランス、椅子から立ち上がる筋力などを測定しました。

糖尿病患者会(2024年5月)

今月も恒例の糖尿病患者会「くちなしの会」が開催されました。

本日の献立は御飯、あじの味噌煮、青菜と豚肉の炒め物、野菜しゅうまい、デザートでした。エネルギー525kcal、たんぱく質25.7g、脂質9.7g、炭水化物82.7g、食塩2.0gとなっています。食事内容は、管理栄養士が解説しました。

今月の講義は、理学療法士によるサルコペニアについてでした。ご自分では変わらない生活をしているつもりでも、年齢とともにいつの間にか体力・筋力が衰えて、外出する頻度や人に会うことも少なくなってきます。

体力や筋力を保ち、いつまでも生き生きと楽しめるように、ご自分でできる運動もお伝えしました。

糖尿病患者会(2024年4月)

毎月恒例の糖尿病患者会が開催されました。今回も多くの患者さんが参加し、有意義な時間を過ごしました。

提供された食事は、御飯、鶏肉の照り焼き、キクラゲの金平、かぶの和風煮、そしてデザートというバランスの取れたメニューです。エネルギーは594kcal、たんぱく質21.8g、脂質16.5g、炭水化物87.8g、食塩1.8gと、糖尿病患者の健康管理に適した内容でした。また、果物の目安量についてのレクチャーも行われ、参加者の皆さんは日常の食事に役立つ情報を学びました。

講義では、池田理学療法士が糖尿病性足病変について詳しく説明しました。糖尿病患者は、些細な傷でも放置すると壊疽や切断に至る危険性があるため、日常のケアが重要です。

運動プログラムでは、セラバンドを用いた運動が行われ、自宅でも続けられる簡単なエクササイズが紹介されました。参加者は実際に体を動かしながら、正しい運動方法を学びました。

今回の糖尿病患者会も、参加者同士が励まし合い、共に学び成長する貴重な機会となりました。次回も多くの方が参加し、更なる健康管理の一助となることを期待しています。

くちなしの会

当院では糖尿病患者会(くちなしの会)を開催しております。
医師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、臨床検査技師、視能訓練士、管理栄養士といった多様な専門職が関わっています。

  • 糖尿病患者さんの感情負担を糖尿病領域質問表(Problem Area in Diabetes Survey:PAID)で測定したところ、6ヶ月間で改善傾向でした。
  • 患者会では身体機能を測定するSPPB(Short Physical Performance Battery)を定期的に測定しており、8ヶ月間で改善しています。

療養指導

糖尿病療養指導士の育成

当院では毎週2回、症例検討会を通して、療養指導士の育成に取り組んでおります。
糖尿病診療において医師が何を考えて療養指導や投薬を考えるか。リハビリや薬剤師が共に学び、理解を深めることで日々の療養指導に活かす力をつけています。
その結果がCDEJ、CDEKの取得につながっていると考えています。

メンバー紹介

工藤 周平

【資格】
理学療法士
認定理学療法士(代謝)
日本糖尿病療養指導士
熊本県理学療法士協会糖尿病専門班
日本糖尿病理学療法学会糖尿病予防対策推進担当者(熊本)
熊本県糖尿病療養指導士会理事
【講演等】 第3回北部糖尿病スキルアップセミナー「CDEとしての理学療法士の役割」2016.8.24菊南温泉ユウベルホテル
北区糖尿病シンポジウム「糖尿病の運動療法-習慣化できる運動の指導-」2019.02.20菊南温泉ユウベルホテル
「合併症があるけど、運動してもよい?」 糖尿病ケア(2020.3)・メディカ出版(p27-30)

  • 安部 歩 【資格】
    • 視能訓練士
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 第4回北部糖尿病スキルアップセミナー「眼科診療におけるCDEの役割」2017.3.22菊南温泉ユウベルホテル
  • 田淵 裕佳子 【資格】
    • 管理栄養士
    • 日本糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 第8回北部糖尿病スキルアップセミナー「当院における糖尿病チームの取り組み~精神疾患のある患者への介入により改善した1症例~ 」2019.4.19 菊南温泉ユウベルホテル
  • 金子 周平 【資格】
    • 理学療法士
    • 日本糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 第7回北部糖尿病スキルアップセミナー「糖尿病における運動療法の実際」2018.9.7菊南温泉ユウベルホテル
  • 池田 裕太郎 【資格】
    • 理学療法士
    • 日本糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 北部糖尿病スキルアップセミナー「CDEとしての理学療法士の実践」2017.2.15菊南温泉ユウベルホテル
  • 小見山 知佳 【資格】
    • 作業療法士
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 第9回北部糖尿病スキルアップセミナー「糖尿病療養指導における作業療法士の役割」2019.7.25菊南温泉ユウベルホテル
  • 倉岡 由紀子 【資格】
    • 看護師
    • 日本糖尿病療養指導士
  • 松田 美奈 【資格】
    • 臨床検査技師
    • 日本糖尿病療養指導士
  • 田中 勝麿 【資格】
    • 臨床検査技師
    • 日本糖尿病療養指導士
    【講演等】
    • 第10回北部糖尿病スキルアップセミナー「糖尿病患者における神経伝導検査の実態」2021.9.10Web開催
  • 坂本 二美子 【資格】
    • 理学療法士
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
  • 新井 美璃 【資格】
    • 作業療法士
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
  • 吉田 志帆 【資格】
    • 管理栄養士
    • 日本糖尿病療養指導士
  • 永野 桂子 【資格】
    • 薬剤師
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
  • 秀徳 優美 【資格】
    • 薬剤師
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
  • 福田 仙子 【資格】
    • 薬剤師
    • 日本糖尿病療養指導士
  • 呂 卓
    【資格】
    • 薬剤師
    • 熊本地域糖尿病療養指導士
  • 泉 有紀
    【資格】
    • 薬剤師
    • 熊本地域糖尿病療養指導士

朝日野総合病院へのお問い合わせ