OLSチーム(スペシャルライセンサーズ)

OLSとは

OLS(Osteoporosis Liaison Service):骨粗鬆症リエゾンサービス の略称

リエゾンとは「連携」などの意味を持ちます。

骨粗鬆症患者様の骨折を防ぐために、さまざまな医療スタッフがチーム(連携)となりそれぞれの立場からサポートを行うことを言います。

高齢者を元気にする。そして、若い世代の未来を守る。

年齢を重ねると多くの人が直面する「骨粗鬆症」。骨粗鬆症は骨折しやすくなる重大な疾患です。

高齢者の骨折は健康寿命に大きく関わり、家族へ介護の負担が発生する場合もあります。

高齢者の骨折を防ぐことは、高齢者が元気な生活を送れるだけでなく、家族の未来を介護の負担から守る事でもあります。

また、早期に治療介入することで骨粗鬆症による骨折の連鎖(骨折を繰り返し起こしてしまう)の対策ができるかもしれません。

私たちOLSチームは、高齢者を元気にし、介護の負担や骨折の恐怖から若い世代の未来を守るために精一杯努力して参ります。

活動内容

当院OLSチームは多職種多人数構成で、患者様の治療やその継続のサポートを致します。

二次骨折予防(新しい別の骨折を防ぐ):骨折で入院された患者様に対し、治療を進めていきます。
一次骨折予防(骨折をする前に防ぐ):骨折された事のない患者様のために啓発活動を行い、早期に介入できるよう努めています。

  • 骨粗鬆症の治療を見逃さないために検査を行い、対象者を把握します。
  • 治療を受けられる患者様・ご家族に治療の必要性を説明します。
  • 十分理解し納得していただいた後、治療開始します。
  • 退院後、治療を継続するために患者様のケアと離脱防止に努めています。
  • 治療状況の確認、転倒や骨折の確認、未来院者への連絡などを行っています。

チームメンバー

医師 辻 王成(骨粗鬆症認定医)
チームメンバー 人数
外来看護師 2
病棟看護師 7
薬剤師 1
理学療法士 3
管理栄養士 3
診療放射線技師 1
臨床検査技師 1
システムエンジニア 1
外来クラーク 1

※上記メンバーのうち、6名が日本骨粗鬆症学会認定「骨粗鬆症マネージャー」取得

各職種の取り組み

外来看護師

患者様への治療薬の説明、自己注射の手技の説明・指導を行います。
しばらく受診されていない患者様への連絡も行っています。

薬剤科

患者様へ推奨治療薬の提案と治療薬の服用方法、自己注射の手技について指導します。

放射線科

骨密度検査、エックス線検査で患者様の骨や体の状態を把握します。

検査科

血液検査で骨代謝の状況を調べ、現在の状態とお薬の効果を確認します。

リハビリテーション科

骨粗鬆症外来にて患者様の身体能力を評価し、レベルに合わせて運動指導を行います。

栄養科

管理栄養士が患者様のカルシウム摂取量チェックと栄養指導を行います。

OLS ラウンド

骨折で入院された患者様に骨粗鬆症についての説明を行います。

地域連携

骨折で入院された患者様の骨粗鬆症治療に関して

当院より「地域連携パス」を発行し、どこででも治療を続けられるように努めています。

アイテム

骨カレ

カレンダー式の手帳で、2年間使えます。

骨粗鬆症治療パンフレット(入院用)

治療対象の患者様に配布し、骨粗鬆症について説明しています。

栄養科作成「骨に良い」簡単レシピ

整形外科診察室前にコーナーを設置しています。
おかげさまでご好評いただいております。

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