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「リレー・フォー・ライフ」は、がん患者さんとそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指す年間を通じたチャリティ活動です。
【始まり】
1985年、アメリカで一人の医師が「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という想いを共有し支援するため、24時間トラックを走り続け寄付を募ったことから始まりました。
ともに歩き、語らうことで、生きる勇気と希望を生み出すことを目指しています。
【規模】
現在、世界約30ヶ国、約4500ヵ所で開催されており、年間300億円もの寄付が集まっています。
【支援活動】
日本対がん協会と全国の実行委員会は、がん征圧のための寄付を募り、対がん活動に有効活用しています。
これは、がん患者支援、がんの悩み相談、若手医師育成、がん検診受診率向上など、多岐にわたる活動を支えています。
朝日野総合病院は、リレー・フォー・ライフの活動趣旨に深く賛同し、がん患者さんとそのご家族への支援、そして地域全体でのがん征圧への貢献を目指して毎年参加しています。
具体的な目的としては、以下の点が挙げられます。
【がん患者さんへの支援と希望の提供】
がんとともに生きる方々を勇気づけ、希望を分かち合う場を創出します。
【地域におけるがん医療への貢献と啓発】
緩和ケアやがんリハビリテーションなど、がん治療における多様な選択肢やサポートの重要性を地域に広く伝え、がんに関する社会的な意識向上に貢献します。
【医療連携の強化と情報共有】
地域医療機関やがんサバイバーの皆様との連携を深め、より質の高いがん医療提供体制の構築に寄与します。
令和6年5月11日〜12日の2日間、「リレー・フォー・ライフ熊本2024」が開催され、当院からはがん患者サポートチーム、がんリハビリテーションチーム、北2病棟、北8病棟、臨床工学技士が参加しました。
【実施企画】
① アロマスプレー作成体験
当院の恒例企画として開催され、71名の方にご参加いただき、大変好評でした。
アロマテラピー検定1級を持つスタッフが中心となり、参加者の好みに合わせたアロマスプレーの調合と作成指導を行いました。
② 運動指導
がんサバイバーや医療従事者向けに12名に対して運動指導を実施しました。
参加者からは「興味はあったが、方法が分からなかったので助かる」といった声が聞かれ、当院のパンフレット配布も行いました。
【ブースの様子】
参加者や他病院のスタッフを含め、当院のブースは終始賑わいを見せ、子供から大人まで幅広い年齢層の方が参加されました。
【他院・がんサバイバーとの交流】
・他院やがんサバイバーの方々と積極的に交流することができ、他院での活動やがんサバイバーのニーズを聴取することができました。
・リハビリやがんサロンへの関心が高いことが確認できました。
・ 当院のがんサロン参加者もブースでアロマ作成や運動指導を体験されました。
リレー・フォー・ライフでの経験を活かし、当院は今後の活動において以下の課題に取り組んでまいります。
【院外連携の強化】
各職種が「顔の見えるつながり」を積極的に行い、院外との連携をさらに図る必要があります。
【治療・ケアの質の向上】
普段から多職種で連携を強化することで、当院で提供できる治療やケアの質の向上を図っていきます。
【情報発信の強化】当院で対応可能な治療やケアについて、地域住民の皆様への情報発信を強化し、より適切な医療選択を支援していくことを目指します。
Date - 2025.08.22