病院長挨拶

野村 一俊  4月1日新元号が「令和」と発表されました。熊本地震から3年となりましたが、この間も、地震、大雨、台風と大きな災害が日本列島を襲いました。その度に、皆で力を合わせ被害に取り組む姿が報じられています。新元号「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められているとのことです。今年5月から始まる令和の時代がそうあってほしいと願っています。
 熊本地震においては、大混乱の中、救急患者、転院患者の受け入れに熊本の医療機関がスムースに対応できたことは、長年に渡る救急医療体制、医療連携体制構築によるものと評価されています。一方、地域医療構想による必要病床数の予測は、各医療機関の将来計画に大きな影響を及ぼし始めています。今後、高度急性期、急性期、回復期、維持期、在宅医療と機能分化は益々進んで行くと思われます。 
 今後の超高齢社会に向かって地域包括ケアシステム構築は喫緊の課題です。地域で生き、地域で老いる、それを支えて行く医療体制には、高度急性期病院との縦の繋がり、垂直連携だけでなく、地域の医療機関、介護・福祉施設の横の繋がり、水平連携がなくてはなりません。そして何よりも地域包括ケアシステムの構築には地域住民の理解と参加が必要です。熊本市北区の熊北ケアネット(熊本市北区医療介護福祉ネットワーク研究会、年4回開催)では、今年1月20日日曜日に「地域で生きる 地域で老いる」をテーマに市民公開講座が開催されました。今後もこのような取り組みに当院は積極的に参加して参ります。
 当院は、高齢社会の複雑化した医療ニーズに幅広く応えるべく急性期、回復期、維持期、緩和ケアの病棟を設置し、基幹病院、地域の医療機関と協力しながら救急から在宅に至る幅広い医療を提供出来るように努めて参りました。今年も地域包括ケアシステムを支える総合的な医療を提供できる医療機関としての役割を果たすべく、ソフト面、ハード面に努力して参ります。
 今後も引き続き、ご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

                               
平成31年4月

朝日野総合病院 病院長 野村 一俊

朝日野会